アメリカでのクレジットカード選びFinal

このブログもご無沙汰してしましました。マーケットがご存知の状態になり、持ち株がひどいことになったのは同じなのですが、単純に仕事が忙しくて時間がなかったというのが正直なところです。ちなみに、年初からの成績は3月末時点で11.5%のマイナスです。同期間の日経平均とSPYはマイナス20%なので健闘はしている方だと思います。

 

定点観測としての投資記事はまた別の機会に書くとして、今回はやっとクレジットカードが固まったと思うので、わたしが選んだアメリカでのクレジットカードをまとめておこうかと思いました。

どのポイントを貯めるか

クレジットカードを使う目的は、当然ですが使用金額に応じて貯まるポイントを使って金銭的な対価を得ることになります。そしてクレジットカードを使うことで貯まるポイントは、航空系カードであればその航空会社のマイル、ホテル系カードであればホテルのポイントが貯まります。ですが、それぞれ紐付いた会社でしか使えず使い勝手がいいとは言えません。そこで、もっと汎用的なポイントがないか探すことになるわけですが、アメリカではそれがAmexポイントかChaseポイントになります。(それぞれちゃんとした呼び名があると思いますが、わかりやすいためこのようにしています。)

 

ということで、どのカードにするかを検討するにあたっては、どのポイントを貯めるのかを決めなければいけません。いかにおおよその情報をまとめましたが、ポイントは次の通りです。

・Amexは航空系に強い

・ホテルはハイアットがChaseにはあってAmexにはない。

・Amexは、ポイント増額オファーがある。

・Chaseは、Chaseトラベルがあるため最低でも1ポイント1.25セントでの交換レートが保証されている。

正直一長一短なのですが、ポイントの使いやすさという意味でChaseに軍配が上がります。Amexの利点は航空系にANAが入っていることのみでしょう。

Amexポイント

・航空会社

エールフランスKLMオランダ航空ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、シンガポール航空、ヴァージンアトランティック

アエロメヒコ航空(1000 to 1600) 、エアカナダ 、アリタリア航空、ANAキャセイパシフィックデルタ航空、エルアル航空(1000 to 20) 、エミレーツ航空、エティハド航空、ハワイアン航空、ジェットブルー(250 to 200)、

特に記載がない場合は、1 VS 1の交換比率です。赤字は主要な航空会社で、こうしてみるとほぼ網羅しています。

・ホテル

SPG(1000 to 333)、ヒルトン(1000 to 1500)、CHOICE PRIVILEGE(1000 to 1000)、SPG→マリオット(1:1)、ヴァージンアトランティック航空→IHG(1:1)、ヴァージンアトランティック航空→ヒルトン(2:3)*ヴァージンアトランティックへの交換レートが高ければお得。

・その他の特典

Amexは、たまにポイント増額オファーを出すことがあり、これにはまれば上記の交換レートよりいい率で換えることができます。25%〜33%アップということが多いようです。

Chaseポイント

・航空会社

エールフランスKLMオランダ航空ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、シンガポール航空、ヴァージンアトランティック

エアリンガス、大韓航空、サウスウエスト航空ユナイテッド航空

明らかにAmexに比べて少なく特に日系航空会社がありません。ただ、主要なエアラインは抑えており選択肢がないということにはならなそうです。

・ホテル

IHG 、マリオット、リッツカールトン 、ハイアット、マリオット→SPG(3:1)、ヴァージンアトランティック航空→ヒルトン(2:3)

ホテルについては、交換相手先に大きな違いはなく、むしろAmexにはハイアットがありません。ホテル系では、ハイアットがもっともポイント価値が高いため、ホテル利用の場合はChaseの方がいいかもしれません。

ハイアット1.7セント、ヒルトン0.6セント、IHG0.5セント、マリオット0.8セントというのが、大筋の評価のようです。

・その他の特典

Chaseトラベルの利用。Chaseトラベルは、Chaseポイントを使える旅行のポータルサイトです。Expedia等のようにChaseトラベルを通じて、航空券やホテルの予約ができます。その際にChase Sapphire Preferredカードを持っていると、1ポイントが1.25セントとして使うことができます。交換レートが1:1.25となるということですね。

各ポイントの金銭的な価値を調べているサイト(https://thepointsguy.com/guide/monthly-valuations/)があります。理論的には、このサイトで金銭価値が1.25セント以下のものは、Chaseトラベル経由の方がお得ということになります。

さらに、Chaseポイントは同一住所であれば、配偶者等の第三者にポイントを移行できます。これは、家族カードではなく一人1枚作ることが可能になるので、入会ボーナスをもらう上でとてもメリットとなります。

ポイントの貯めやすさ

貯めたポイントの使いやすさを検討したら、次はポイントの貯めやすさということになります。ポイントのためやすさは使う場面ごとに違うため、いかにまとめてみました。

端的に言うと、American Express Business Blue Plusというビジネスカードを手に入れられる前提であれば、Amexは最低2倍が約束されます。

グローサリー Amex Gold 4倍、Chase freedom unlimited 1.5倍(Chase freedom 5倍)

旅行 Amex business 2倍、Chase spphire 2倍

レストラン Amex Gold 4倍、Chase sphhire 2倍

その他 Amex business 2倍、Chase freedom unlimited 1.5倍

Amexは、Gold(年会費250ドル)とBusiness(無料)の2枚利用で2〜4倍、Chaseは、Freedom(無料)、Freedom unlimited(無料)、Sphhire(95ドル)の3枚利用で1.5〜5倍となります。

Amex Goldは120ドルのレストランcredit、航空会社のサービス(手荷物預入れや機内での購入)に対して100ドルのcreditがありますが、どちらもなければ使わないものなので意味はあまりありません。

そうすると、年間155ドルの差で旅行とグローサリーのポイントupを取るかという話になりますが、実際の年間支出額を考えると7,750ドル使ってやっと155ドル分のポイントが余計にもらえるということになります。さらに、ここのグローサリーではCostcoをカウントできません。グローサリーと旅行だけで年間7,750ドルも使わないので、ポイントの貯まりやすさという意味でもChaseでいいのではと思っています。

グローサリーストア、ホーム用品店

・Chase

Chase系のカードだとグローサリーストアでの購入がネックになります。

Chase Freedom Unlimitedで1.5倍が基本で、Chase Freedomで期間限定の5倍ポイントを狙うという形になります。Chase Freedomは四半期ごとに指定されたカテゴリーが5倍対象(3ヶ月で1,500ドルが上限)になり、グローサリーとホーム用品店は毎年1回は対象となります。他の四半期にはガスステーション、ドラッグストア、Paypal、デパートというのが定番みたいです。

そのため、Target、Amazon、Walmartなどのギフトカードをガスステーション、ドラッグストア、デパート等で購入し他の四半期でも使えるようにしておくというのが定番の手段のようです。

・Amex

逆にAmexはグローサリーには強く、AMEX Everyday Preferred(年6,000ドル上限)を使うことで最低3倍、月30トランザクションを達成したら4.5倍になります。その他American Express Gold Cardで4倍となる他、American Express Business Blue Plusで最低2倍が約束されています。

トラベル

・Chase

トラベルはChaseが強く、Chase Sapphire Preferredで2倍ポイントがつきます。その上のChase Sapphire Reserveであれば3倍ポイントとなります。

・Amex

Chaseが強くと書きましたが、万能選手のAmerican Express Business Blue Plusで2倍が約束されています。その他は、American Express Gold Cardで航空券のみ3倍となります。

レストラン

・Chase

トラベルと同様、Chase Sapphire Preferredで2倍ポイントがつきます。その上のChase Sapphire Reserveであれば3倍ポイントとなります。

・Amex

American Express Gold Cardで4倍となります。

その他

・Chase

Chase Freedom Unlimitedの1.5倍がもっともお得だと思います。

・Amex

American Express Business Blue Plusの2倍です。

その他のポイント

Chase

・Sapphire:外貨手数料無料、年会費95ドル、入会ボーナス60,000ポイント、旅行保険

・Freedom unlimited:年会費0ドル、入会ボーナス150ドル(15,000ポイント)、Costcoでも1.5倍

・Freedom:年会費0ドル、入会ボーナス150ドル(15,000ポイント)

・World of Hyatt:年会費95ドル、入会ボーナス50,000ポイント、ハイアットでの支払い9倍(その他のカテゴリーは1〜2倍のため、他のChaseカードを使う方がいい)、毎年更新時カテゴリー4までの1泊無料宿泊、ディスカバリステータス(2pmまでのレイトチェックアウト)

Chaseポイントをハイアットで使う予定があるのであれば、もっていて損はない。

・United explore:年会費95ドル、入会ボーナス60,000マイル、預け荷物が1つ無料、ラウンジアクセス2回分。プライオリティーボーディング。TSA Pre checkまたはグローバルエントリー費用100ドル。ベネフィットにあまり価値を見出せないので、解約がいいかも。

Amex

・Gold:外貨手数料無料、年会費250ドル、入会ボーナス35,000マイル

・Business:外貨手数料有料、年会費無料、入会ボーナス10,000マイル

Chaseポイントを貯める時のカードの考察

Chaseポイントを貯めるときに、FreedomとFreedom unlimitedは迷う余地がありませんが、Sapphire ReserveかSapphire Preferredかは悩むところです。以下が年会費とベネフィットの比較ですが、$300のトラベルクレジットを無理なく使えるのであれば、年会費の差は$55ということになり、Chaseトラベルの1.25と1.5倍の差との比較になります。

つまり、Freedom unlimitedの1.5倍ポイントをminimumとすると、1ドルのカード利用で1.5ポイントもらえ、それを1.875セント(Preferred)、2.25セント(Reserve)で利用できるわけです。とすると、1ドル利用時の差は0.375セントになり55ドルの年会費の差を埋めるためには、14,667ドルの利用が必要となります。

Preferred:14,667ドル✖️1.5倍✖️1.25倍=27,500ポイント=275ドル

Reserve:14,667ドル✖️1.5倍✖️1.5倍=33,000ポイント=330ドル

トラベルクレジットの適用範囲は、airlines, hotels, motels, timeshares, car rental agencies, cruise lines, travel agencies, discount travel sites, campgrounds and operators of passenger trains, buses, taxis, limousines, ferries, toll bridges and highways, and parking lots and garagesですので、1回家族で旅行に行けば十分に使える範囲です。

・Sapphire Reserve

年会費450ドル、$300 annual travel credit、旅行とレストラン利用で3倍、Chaseトラベル利用時1.5倍、プライオリティパス 利用回数制限なし(本会員+同伴者1名)、グローバルエントリー申請$100クレジット

・Sapphire Preferred

年会費95ドル、旅行とレストラン利用で2倍、Chaseトラベル利用時1.25倍

Shop through Chase

日本のクレジットカード等でもよくある、リンクを踏んでオンラインショッピングをすると、別にポイントがもらえるというやつです。日用品の買い物に使えるリンクはないことが多いですが、高額な買い物をするときはきちんと調べた方がお得となります。

まとめ

これらのポイントをどう見るかは生活スタイル次第なところはありますが、以下の点から我が家はChaseが使いやすいという結論です。2/7に前のカードを作成したので、90日ルールから5/7以降にChase freedomとfreedom unlimitedを申請してみたいと思います。Chaseについては、さらに最低1ヶ月は間をあける、2年で5枚以内というルールもあります。

ReserveとPreferredについては、まだ迷っていますが、Reserveでもいいのではと思えてきています。少なくとも、年に14,667以上は使うので、55ドルの差を埋めることは可能だと思います。

また、FreedomとFreedom unlimitedは、年会費が無料でかつFreedomの5倍の上限が$3,000に増えるためそれぞれがカードを作ればいいと思いますが、Reserveにした場合プライオリティパス狙いで家族カード(年会費75ドル)を作るかを考える必要がありますが、これは不要という結論です。

今後はプライベートの旅行は海外旅行より日本国内にいきたいこと、家族で会社都合で国際線に乗る時は大抵ビジネスですし、出張の際は自分一人なので複数のプライオリティパスはいりません。

・日本帰国時は年1回会社負担で帰れるので特典航空券に頼る必要がない。

・ホテルにこだわりがなくポイント利用がお得なハイアットで問題ない。

・Costcoを結構な頻度で使う。

・そもそも年間支出がすくないため、できるだけ年会費の維持費用は抑えたい。

・外食はほとんどしない。

・Unitedのハブ空港の近くに住んでいる。