Wasatch Ultra Growth Fundのまとめ(2020/3/31報告書)
早速ですが、一番リターンがいいWasatch Ultra Growth Fundの2020/3/31時点の運用報告書を見てみたいと思います。
このファンド自体は、1975年創業のユタ州ソルトレイクシティに本拠を置くファンドのようです。
2020年1月〜3月の低パフォーマンス銘柄
ファンドマネージャーからの4半期毎の運用報告書には、その4半期に好調だった銘柄と低調だった銘柄が記載されています。その中で、低調銘柄については今後についてのファンドの考え方が載っています。
今回、株価が下がったことで割安度が上がったと記載されているのはこの2銘柄。
Five Below, Inc. (FIVE)
アメリカ版500円均一といったところでしょうか。厳密には、主に5ドル以下の値付けをしている小売店みたいです。コロナのせいで店舗の一時休業はあるものの、実質無借金とFCFの水準から割安とのこと。
時価総額5B(約5,000億円)、PER31.91、売上げも利益も右肩上がり。
コロナ前が120ドルくらいで、3月に55ドルくらい、今は100ドルという感じ。
Floor & Decor Holdings, Inc. (FND)
木や石のフローリング材販売小売店のようです。単に、今後も米国の住宅建設が好調なのであれば、その恩恵を受けるという思惑のようです。
時価総額5B(約5,000億円)、PER33.22、これも売上げ・利益ともに右肩上がり。
コロナ前が50ドルくらいで、3月に30ドルくらい、今は50ドルという感じ。
Five Belowは不況下に強そうで面白いかなとは思うのですが、戻し過ぎてますね。
おまけのWasatch Micro Cap Fund
同じ運用会社で超小型株のファンドもあるため、それも一緒に見てみます。
こっちはこの4つが割安度が上がったとなっています。
Boot Barn Holdings, Inc. (BOOT)
作業用着や作業靴などの小売店のようです。ただ、西部劇風でおしゃれな感じ。日本で言うところのワークマンだと面白いですね。小売業としてコロナの影響がある上に、テキサス州が拠点のようで、石油の下落からくるテキサス州経済の下落も懸念材料のようです。
Chefs’ Warehouse, Inc. (CHEF)
これはレストランなどのプロの料理人に特化した食料品店のようです。
外食業の落ち込みの影響が懸念されます。
Chuy’s Holdings, Inc. (CHUY)
全米19州で展開しているメキシコ風アメリカ料理のレストラン。
MasterCraft Boat Holdings, Inc. (MCFT)
娯楽用モーターボートの製造販売会社。
ここのなかで調べてみるとしたら、BOOTでしょうか。時価総額600億円、PER12.77。コロナ前株価45ドル、3月底値11ドル、現在21ドル。ただ、借金多いのがなあ。現金70Mに対して借入240Mと巨額で、営業利益74Mに対して利払いが13Mもあります。Good willも大きく、やっぱり買えません・・・。