過去PER推移を使った保有株(成長株)の割安度

個別株を買うときの検証ステップとして、私は2段階のステップを踏みます。

  1. マーケットの割安度を、予想EPS前年比、騰落レシオ、新安値銘柄数を使って判断。
  2. 個別株の割安度を、過去PER推移を見て判断。

1のマーケットの割安度については、過去にも記事にしていますので今回は2の個別株の割安度について、考えていきたいと思います。といっても、私の保有株の割安度を見ていくだけですが。

保有株について

私は、①成長株、②ディフェンシブ株、③投機対象の3つのグループに分けて、それぞれ3銘柄ずつの10銘柄に投資をしています。

具体的な会社は、

①成長株:ADP、MSFT、VISA

②ディフェンシブ株:DEO、HSY、JNJ、たばこ株(MO、PM、BTI)

③投機対象:TPR、NGE、XOM

です。今回は、それぞれの企業の2008年からのPERの推移と現在のPERの推移を比べてみたいと思います。

①成長株

ADP

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現在のPERは32。過去のPER推移をみると30以下で投資をしたくなります。今期EPSが5.24なので、30倍で150ドル程度となります。ちなみに、来期予想PERは24.07となっており、来期予想EPSが見込み通りであれば、今買っても許せるかもしれません。

V

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VISAは、上場が2008年頃でしてそのころのPERを取ると上下の幅が広くなりすぎるため、2010年からとしています。現在のPERは35.7。来期予想PERは28.47。過去の推移をみると、これも30以下で投資をしたいと思わせる推移ですので、来期見込みから考えるとぎりぎり許容水準。

MSFT

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次は、Microsoftです。現在のPERは26.90。来期予想PERは22.96。これもPER20付近で買いたい推移なので、来期予想であればOKとなります。

まとめ

ということで、私の投資対象の中の成長株について、過去PER推移から現在の株価水準を見てきましたが、どれも成長株にふさわしく来期を完全に取り込んだ株価水準となっています。

つまりは、来期の業績が見込み通りであり、その次の期の業績も同様の伸びが確保できれば売られない水準ですが、来期の業績がダメ、もしくはその次の業績見通しがダメとなると失望売りが出そうな水準ということになります。

ですので、結論はすごく当たり前ですが、これらの成長株が今後も同様の成長をできると見込むかどうかということになります。

私は、待っててもしょうがないので買おうと思います。50日移動平均乖離率とかを見ても、かなり上方向に乖離しているので、せめて50日移動平均線に回帰してからとも思うのですが、そもそも年単位で落ちてこないんですよね、これらの成長株って。それこそ、昨年末のマーケットの暴落くらいないと、落ちてきません。というか、あの暴落ですら50日移動平均くらいまで落ちただけという。