資産クラス別リターンを利用した投資戦略

個別株をやるようになってからは、日本小型成長株のみが投資対象なのですが、昔はインデックスファンドを使った国際分散投資というものをやっていたころもありました。米国株式、中国株式、新興国株式、先進国債券、新興国債券、リートなどの資産クラスのリスクとリターンから、効率的フロンティアを考えてアセットアロケーションを組むというやつです。

 

MBAの授業でも、効率的フロンティアの計算方法とかを学ぶので機関投資家や学術としての資産運用の世界では信頼されていて最先端な理論と言ってもいいのではないでしょうか。

ただ、個人的な考えで言えば、既にそれなりの資産を持っている場合はその資産をキープし緩やかに増やしていくのには有効ですが、これから資産を増やしていきたい場合には合わない方法だと思っています。そのため、私も一切やっていません。

 

ただ、iDecoを考えた時にそもそも個別株という選択肢がとれません。各アセットクラスのインデックスファンドを選ぶしかないわけです。現在は、私が先進国株式インデックス、妻がおおぶねを選んでいますが、もちろん先進国株式が不調の時はあるわけです。そんな時に資産クラスを変えるサポートにならないかなと思っているのが、これです。

 

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モーニングスターのHPで公開しているのですが、各アセットクラスで年別のリターンをマトリックスにしています。

そこまで法則性はないのですが、やはりダメだった年の翌年はそれ何のリターンを出す資産クラスが多いです。ただ、新興国株式、コモディティはダメな時が続くことが多いですね。

資産クラス別にみてみるとこんな感じになります。

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株式クラスを見てみると、新興国と日本株はボラティリティが激しいですね。一方で先進国は上位で安定しています。新興国がいい時は先進国もいいですし日本株もいいです。これをみると、インデックス運用の場合は、わざわざ新興国や日本株を買う意味がないように思えます。

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REITはどうでしょう。理想としては株式クラスがダメな時に上位にいてほしいのですが、そこまでの関係性は見られません。というより、先進国株式と先進国REITを比べてみると、先進国株式は上位安定、先進国REITは中位安定で先進国REITを持つ意味が見出せません。

パッとしない結論になってしまいましたが、やはり先進国株式を保有し続けるのが良さそうです。欲をかいてタイミング投資的に資産クラスの移動をして逆の成績になったら何をしているのかよくわからないですし。