【CRNC】Cerenceをまとめてみる

米国株で小型株の中でいい会社を探している時にTwitterで見つけた会社です。Twitterでのつぶやきをまとめてみました。

 

概要

自動車に特化したAIと音声認識のソフトウェア開発会社。音声認識と人工知能のソフトウェア会社であるNuance CommunicationsからのSpin offで上場。Nuanceは、AppleのSiriにも採用されている音声認識ソフトウェア開発会社。

指標は以下の通り。

株価(6/12) $36.86

上場日 2019年9月16日(初値$29.6)

時価総額 $1.345B(1,500億円くらい)

2019年9月期

売上 303M

営業利益 36.2M(11.9%)

EPS $2.81

PER 13.1倍

製品

車に特化した音声認識とAIのソフトウェアを開発。ユーザーは、窓を下げる、車内温度の調整、目的地の設定、近場のレストランのおすすめなどを車に聞くだけで、実行できる。

音声認識などの車載分野では85%のマーケットシェアで98%とのgross marginで、2018年には車全体の58%に導入されていたのが、2023年には85%に導入される見込みだということ。

もう一つの成長ドライバーは、クラウドとの接続。50%のマーケットシェアで全体売上の28%を占める。市場自体は2018年には車全体の12%への導入に過ぎないが、2023年には50%となる見込み。

1250の特許を持ち、エンジニアが70%を占める。

さらに、OEMメーカーへのデザインやコンサルティングのサービスも今後の成長ドライバーとなる。

顧客

Audi、Toyota、VWなど主要自動車メーカーはほぼ網羅している。全世界の325M台の車で利用されている。各自動車メーカーごとにカスタマイズしてOEMで製品を供給。

 

競合

競合は、他の音声認識に特化したSoundHoundやiFlytekとGoogleやAmazonなどの大企業。今のところは、自動車に特化することで、よりニュートラルで各自動車メーカーに適応し優位性を保っている。Rokuのようにどんな自動車にも適合できる。Googleなどと異なり、各自動車メーカーはCRNCを使うことでより自社に合う音声認識ソフトを導入できる。一度、CRNCの音声認識ソフトを自社の車に合うようにカスタマイズし、導入すると以降のスイッチングコストが非常に高くなり、容易に乗り換えが起こらない。

リスク

中国市場については、BABAなど中国メーカーのシェアが大きく中国の自動車メーカーへは入り込めていない。

直近の業績

2020年1月〜3月の第2四半期は、売上成長23%(Connected serviceは22%、Edge serviceは13.5%)。Gross marginは安定して70%で、EBITDA marginは7%伸びて33.6%に。さらに、ヨーロッパ自動車メーカーと大きい2つのOEM契約を結ぶ。
自動車業界に与えるCOVID-19の影響は避けられないが、売上は成長すると見ている。2020年9月期の上半期の受注量は、2019年度全体の受注量を超えている。この受注は今後2年間で売上となり、1.5Bのバックログがある。