2019年7月5日のおススメ銘柄(75日移動平均線高乖離率から)

日本株をメインにやっていたときは、もっぱらバリュー株の逆張りでした。PER20を越えると買いづらくなる感じです。

ただ、銘柄の探し方としてスクリーニングで見つけた銘柄で儲かった記憶がありません。儲かった銘柄は、ネットやツイッターでだれかが分析していて、それに納得して買った銘柄やチャートの形から下げ切ったところで買った銘柄です。

ネットやツイッターから拾ってくる方法は再現性がないため、どうやって銘柄探しをルーティン化するかで悩んでいたのですが、最後の方で確立した一つの方法が、ヤフーファイナンスのランキングから75日移動平均線のマイナス高乖離率銘柄ランキングを見て、上からめぼしい銘柄を探していくという方法です。

ランキングの中からどれを買うかというのは、定性分析と感覚としか言えないのでそこまでオートマティックに抽出できる方法でもないのですが、一方で、スクリーニング等で自動的に抽出してそれを買うというのでは儲からないとも思っていますので、これが限界かなと思っています。

現在は、この方法で探しても買うことが難しいのですが、今後、日本に戻った時にまた、この方法を使うために定期的に銘柄をピックアップしてみたいと思います。

ということで、7月4日時点のランキングから。

2782 セリア

2,575円、75日乖離率マイナス16.66%、PER16.69倍、配当利回り2.14%。

100均の中では、商品の競争力が一番あると思っているし、家の近くの店舗はいつ行っても並んでいた印象がある。新規出店ができているので、売上は上がっているが利益率が下がっており、利益額の伸びが止まっているのが気になる。また、月次売上も前年同月比では100%割れしており、成長性という意味で疑問に思っている。

チャート的にも2,000円割れまでは買いたくない。過去3年間のPERはレンジの下限を突き破って最小PERを更新中。

3682 エンカレッジ・テクノロジ

844円、75日乖離率マイナス13.51%、PER18.7倍、配当利回り2.13%。

ネットセキュリティ関連と事業内容は魅力十分。売り上げの伸びも十分なのだが、人件費増が大きく利益率が下がり利益額が増えない。数年前から人件費増を原因に減益を繰り返しており、人件費の伸びをうまくコントロールして安定してほしい。事業的には、自前開発のセキュリティソフトをクラウド対応かつAIによる半自動監視と面白いことをしている。

チャート的には十分に買っていい水準。過去3年間のPERのレンジを見てもボトム。

8570 イオンフィナンシャルサービス

1,758円、75日乖離率マイナス11.87%、PER10.0倍、配当利回り3.87%。

イオンの子会社で、イオン銀行、イオンカードなどの金融事業を手掛ける。成長ドライバーは東南アジアでのクレジットカードおよびローン事業。既に収益化できており、ほぼ半分を東南アジアで稼ぐ。今後の東南アジアの人口及び所得の伸びを考えると、とても有望。

なのに、決算期の変更から今期11カ月決算になり見た目上、減益予想で売り込まれた。その後の回復がまだで、株価も割安水準にあると思う。過去3年間のPERのレンジを見てもボトム。

9474 ゼンリン

2,036円、75日乖離率マイナス11.38%、PER26.61倍、配当利回り1.23%。

言わずと知れた地図の王様。Google Mapとの契約が切れて売り込まれた後、株価が戻らない。先日発表された2018年度決算と2019年度決算予想を見る限り、Googleとの取引がなくなった影響は少ないように思える。事業内容は、とても面白い。自動運転、ドローンなど明るい材料が目白押し。

株価は1800円くらいまで下がるまで待ちたい。PERは、過去3年間の下限に達している。買ってしまってもいい気はする。

7453 良品計画

20,240円、75日乖離率マイナス7.50%、PER16.72倍、配当利回り1.80%。

無印良品。ヨーロッパで海外店舗にも行ってみたが結構繁盛していたように思う。ユニクロの方がメジャーだが、経営的に話題に上がるのはこっち。ケーススタディの題材にもなっていた。月次売上も好調。ホテルなど周辺ビジネスの展開もうまく、今後にも期待が持てる

株価の水準はいいところまで落ちた気がする。過去3年間のPERをみても、20倍以下に落ちたことがない。

まとめ

自分が今、買うのだったら決算の心配がなさそうなイオンフィナンシャル、良品計画。エンカレッジは8月初旬の第一四半期決算を見てからがいい。この銘柄は、業績がかなりブレるので。ゼンリンはもう少し落ちてほしい。