2019年12月の日米の株価指標

毎月の定例記事の一つとして、個人的にデータ集積をしている日経平均とSPYの株価指標を記事にしていきたいと思います。

関連サイトを見て、後で一気に振り返るのもいいのですが、こうやって毎月モニタリングすることで、より変化に敏感になれるのではと思っています。

実際は、エクセルに毎日数値を更新していますので、市場の大きな変化というものに敏感になりたいと思っています。

日経平均の株価指標

日経平均の予想EPSは、2019年は一貫して下がり続け、特に3月決算企業の第2四半期業績が発表される11月の下がり幅が大きくなりました。一方で、株価は上がっていますので、PERが大幅に上昇しています。

日経平均の指数ベースPERの過去推移は以下の通りですので、これ以上の大幅な上昇は予想EPSが回復基調になる必要があると思っています。ただ、現在の19.2が高すぎるかというとそうではないと思いますので、予想EPSの更なる低下が起こらない限り、水準訂正のクラッシュもあまり考えなくてもいいのではと思います。

予想EPS前年比も▲7.9%となっており、2004年以降の予想EPS前年比の推移をみる限りでは、予想EPSのこれ以上の下落は限定的だと思います。

つまり、PERはオーバーシュートはしていない、予想EPSのこれ以上の下落も考えにくい、このことからあまり悲観的にならなくてもいいのではと思います。

ただ、予想EPSの更なる下落には要注意です。株価の下落が先か、予想EPSの下落が先かはわかりませんが、さらなる景気の悪化と予想EPSの下落には気を付けてみていきたいと思います。

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※信用評価損益率は、松井証券のWebsiteから取得しているのですが、過去データが見れないため、見逃した場合はデータが集まっていません。

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SPYの株価指標

さて、絶好調に見える米株ですが、こちらも予想EPSの下落が発生しています。残念ながら、SPYの予想PERの過去データがないので、予想EPSの推移がわかりませんが、PERも20倍に達しているため、予想EPSが切りあがっていかない限りはこれ以上の株価の上昇は厳しいのではと思います。

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※SPYの予想PERは、State StreetのHPから取得しているのですが、これも、過去データが見れないため、見逃した場合はデータが集まっていません。