米国株ポートフォリオの組み入れ銘柄について

米国株ポートフォリオの組み入れ銘柄は10銘柄以下にすると決めてきました。多すぎるとインデックスと大差ない運用になってしまう上、そうそういい企業というのは見つけるのが難しいと思っているからです。

ですが、そこはやはり米国企業。大企業であっても今後の成長シナリオが明確な企業が多く、現在では10銘柄を超えてしまっています。そこで、やはり10銘柄にすべくカテゴリー別に整理をしてみたいと思います。各ティッカーの%は、年初来のリターンです。ちなみに同期間のダウは▲17%、S&Pは▲12.6%となっています。

生活必需品(20%)

JNJ(6.16%)、UL(▲9.78%)

このセクターはコロナでも強かったです。JNJなどはコロナ前よりも上がっているくらいで、このセクターに寄せておけばと思わなくもありませんが、上昇相場には弱いことは事実です。一時的に下がるけどすぐに戻るということを考えると、債券を持っておくよりリターンは高いのではと思っています。

成長という意味では、オーガニックな高成長は望めませんが日本の企業と違い、これらの企業はM&Aによる成長には積極的です。資本主義社会は富めるものはますます富んでいくというのは、避けられない事実であると思っています。そしてそれは、一つのセクター内でも同じで生活必需品のような、ブランドと世界展開力が必要なセクターはますます有名ブランドを抱える大企業有利な状況になっていくと思っています。

食品(20%)

DEO(▲21%)、HSY(▲7.65%)

食品の中でもアルコールや砂糖、チョコレートといった価格抵抗性が高そうで、中毒性のあるものを選んでいます。ここも不況に強いセクターという認識ですが、DEOの下落ぶりにはまいりました。というか、底からなかなか上がってこないんですよね。

この業界の成長については生活必需品と同様の考えです。

社会インフラ(30%)

ADP(▲18.34%)、V(▲10.95%)、MSFT(10.68%)

ここも本質的には不況に強いと思っています。不況になったからといって企業がADPの人事サービスを止めることはないでしょうし、人々がクレジットカードの利用を止めることもありません。

その他(30%)

LMT(▲1.95%)

言わずと知れた世界最大の軍需企業です。この企業の業績はアメリカの国防予算と連動することになり、アメリカ経済が成長する限りアメリカ国防予算が減ることは考えられません。また、宇宙関連でもあり宇宙開発の主導は国である以上、この企業が恩恵を受けることは間違いありません。そういう意味では、景気連動型かもしれませんが、軍事予算は不景気化でも削られにくいもののひとつでしょう。

また、日本でこの企業に類する企業は存在しません。そういう意味でもポートフォリオに入れておきたい企業です。

DIS(▲30.04%)

テーマパーク、クルーズ、映画はコロナの影響をもろに受けるため、売られまくっています。ですが、DISの本質は豊富なコンテンツを抑えており自前で作れるということです。その利点を最大限に生かすことのできるディズニープラスが昨年から開始され、会員数の伸びも好調です。コロナはこのディズニープラスには大幅な追い風であり、コロナ後は、その高いブランド力からテーマパーク、クルーズにも人が戻るでしょうし、ディズニープラスの会員数も維持・成長できることでしょう。

そういう意味では、今最も買い増しを考えている銘柄になります。

 

たばこ&エネルギー(BTI▲12.51%、MO▲21.02%、PM▲13.42%、XOM▲37.33%、NGE▲33.11%)

米国株で高配当銘柄の代表としてタバコとエネルギーセクターがあります。一方で、この銘柄群は成長は望めません。配当貴族としてこれらの銘柄から高い配当をもらいつつ再投資をした方がいいのか、成長銘柄の方が最終的なリターンがいいのか、わからないことから、ポートフォリオの一角で配当狙いの銘柄も保有したいと思います。

 

売却対象銘柄

NKE(▲12.77%)

世界最大のスポーツ用品メーカーですね。機能性もさることながらその高いブランド力でスポーツ用品に高付加価値をつけることに成功しています。ただ、今後の成長という意味では、あまり明確なビジョンをイメージできていません。生活必需品メーカーや食料品メーカーのようにM&Aに意味があるとも思えないので、成長戦略は新規マーケット(新興国)と競合シェアを奪うことにあるのでしょう。あまり深く考えずに買った銘柄であり、売却を考えています。