アーリーリタイア計画 2020年9月

前回のアーリーリタイアの記事は、2020年5月でした。2018年5月から8年後、もしくは10年後を目標としているので毎年5月は節目になるのです。それとは別に会社を辞めたくなると、このテーマで書きたくなります。ということで、今回は会社を辞めたくなったので、前回と同様に収入の見込み・支出見込み・住むところをネタにストレス発散につらつらと書いてみます。

収入の見込み

収入面は順調に資産が積みあがっています。もともと資産の値動きは関係なく、今の配当金規模とアーリーリタイアまでの貯蓄の投資から来る配当金で十分に賄える予定です。リスクは、減配と思うように貯蓄ができないことですが、これも問題ありません。一部の銘柄でコロナによる業績悪化で減配となりましたが、資産のほとんどを振り分けている成長株は配当金は悪くて据え置き、増配している銘柄も多くあります。

減配リスクという意味でも成長が止まった高配当銘柄よりも、今は配当利回りが低くても成長を続けて継続した増配が期待できる銘柄の方が配当の安定性も優れています。

もちろん利回りが低いのでそれなりの資産規模がないと、絶対額として必要な配当総額に届きませんが、必要な資産規模があるのであれば高配当株よりも安全で安定していると感じています。

また、資産総額は気にしなくても大丈夫ですが、こちらも年初来高値を更新中で年初来30%を超えています。

支出の見込み

支出も予算通りの支出となっており順調です。ただ、そもそもの支出の前提について考えてみたいと思います。

前回の記事では、住居費と教育費を除いて年300万円と書きました。内訳は、税金・保険・光熱費等の固定費で年100万円、食費・日用品費で年120万円、その他娯楽費で年80万円となります。

さらに住居費は年200万円としています。3,500万円のマンションを金利1.57%で借り入れて月11万円の返済。さらに、住宅維持費として維持管理費に月4万円、税金保険で年14万円です。

これとは別に子供二人分で合計3,200万円の教育費をみています。我が家は子供の年齢の関係で15年間にわたり支出していくので、平均すると月213万円となります。

この二人で合計3200万円という金額は、中学から私立で大学は私立理系の前提ですので、海外の大学とでも言いださない限りこれ以上は大丈夫でしょう。実際、各種サイトでも私立中学、私立高校、私立理系だと全部で一人1,500万円なので、問題ないでしょう。

また、キャッシュフローについても奨学金と国の教育ローンを利用することで平準化が可能です。高校は各都道府県の貸付型奨学金が月3万円、大学は日本学生支援機構の貸与型利子付が月12万円となります。その他に日本政策金融公庫の教育ローンが子供一人350万円(金利年1.7%)まで借入できます。

これらを全部利用すると高校の奨学金216万円、大学の奨学金1,152万円、教育ローン700万円で合計2,068万円となります。

これで支出を平準化することにより、教育費の支出期間が32年となりますが、二人で年100万円程度に抑えることができます。

 

これらの合計で年600万円というのが支出の想定でした。

 

今回気になったのがこの支出想定額は世間的に見て多いのか少ないのか。一応、今の生活水準をベースにしていましてそこまで贅沢もしていないのでこれ以上は削れないとは思っています。

他の既にアーリーリタイアをして子供もいらっしゃる方のブログを探してみると、生活費を公開しているブログを二つ見つけることができました。

 

一つ目は、子供が一人で持ち家ありローン無しという方です。この方の場合、住居費を除く生活費は300万円~500万円、子供一人増えると22歳までの生活費+教育費で3,000万円の増、住居費が必要であれば更に年間150万円~200万円だそうです。

我が家は、家族4人の生活費で年300万円、それとは別に教育費一人1500万円、住居費年200万円なので、大体この方と同じくらいだと思います。生活費の想定が我が家の方が安いですね。

 

二つ目は、子供なしで持ち家ありローン無しという方。この方は住居費を除く生活費を月20万円としています。これだと年240万円ですね。

 

この二つを見ると、家族4人の生活費年300万円、住居費年200万円、教育費子供一人1500万円は妥当な線だと思います。むしろ生活費は頑張っている方ではないでしょうか。こう考えると年600万円は最低ラインで必要で、配当金では750万円が必要です。

750万円を全額配当金とすると、配当利回り1.5%で5億円が必要となります。実際は、配当控除の利用で750万円も必要ないかもしれませんが、それにしてもハードルは高いですね。成長株投資の配当金だけではなく、トラリピや優待クロスなども併用していくのが現実的でしょう。

住むところ

経済的合理性からみると、住居としては郊外中古一戸建てのリフォームでしょう。建物価格1,000万円、リフォーム500万円とすると住宅ローンが4.6万円となりマンションと同等の月4万円の維持管理費を見込んだとしても、税金合わせて年間120万円程度となります。

サラリーマンの時は会社の家賃補助も手厚く通勤に便利なところに住みたいため賃貸を考えています。アーリーリタイア後は、退職前にサラリーマンの信用で住宅ローンを借り持ち家としたいと思っています。

この時にどこを終の棲家とするのかが問題です。アーリーリタイア目標の2028年には長男は高校2年、次男は小4となります。我が家は長男は東京の郊外の私立中学に通わせたいと思っているので、賃貸はそこ周辺となります。その地域を終の棲家とするのであれば、話は簡単で退職前に郊外の中古一戸建てを購入すればいいわけです。

長男も次男の学校問題を考える必要なく賃貸から持ち家に移ることができます。

 

ただ、私の個人的な希望として、退職後は札幌に住みたいと思っています。札幌に引っ越すにあたり二つ問題があります。子供の学校と住宅コストです。

子供の学校については、最低でも次男が中学に上がるまでの2年間は引き続き同じ場所で賃貸を借りることになるでしょう。次男が中学になる時は長男は大学2年生なので一人暮らしでもすればいいわけです。

次男の中学も少し問題があり、内申点を気にする必要のない中高一貫校にいかせたいと思っているのですが、当然ですが東京の方が選択肢がたくさんあります。

さらに、金銭面的にも札幌に住むのであれば雪かき等の問題から中古戸建ではなく地下鉄駅に近いマンションとなります。現在の市況では3,500万円程度が相場となり、年間200万円が住宅コストになります。

 

ということで、子供の教育としても金銭面的にも東京の郊外の方がいいのですが、札幌に住んでみたいんですよね。

 

次男が高校を卒業するまでは東京の郊外という案もありますが、今考えている地域は駅近でなくても戸建て賃貸で探すと家賃7万円くらいでぼろい家しか見つかりません。一方で買おうとすると1,000万円程度で購入できます。これなら購入リフォームと変わりません。とはいっても、6年間のためだけに買ったとして、その後どうするのか継続的に賃貸に出せるのかという問題があります。さらに、札幌に引っ越すためにマンションを買うときに退職していますので住宅ローンが使えず現金一括で購入する必要が出てきます。

 

メリットデメリットをまとめるとこんな感じになります。

退職後、長男が大学進学時に札幌に移住

メリット

・退職を1年後ろにずらすことで札幌マンション購入時に住宅ローンが使える。

・早くから札幌での暮らしを始められる。

・東京の郊外で余計な住宅コストを払わなくていい。

デメリット

・次男の学校選択の幅が狭まる。(内申点を気にしなきゃいけない公立中学にいかせたくない。)

・札幌のマンションを早く買うことになる。

次男が大学進学時に札幌に移住

メリット

・次男の私立中学選択の幅が広がる。

・札幌のマンションを遅く買うことができる。また、子供の通学を気にしなくていいので購入地域などが自由になる。

デメリット

・札幌のマンションを現金一括で買う必要がある。

・退職後の東京郊外での住居の手当てが必要。中古戸建を購入する場合は、札幌移住時に売るのか貸すのか。貸せるのか。賃貸であれば適当な物件があるのか。退職後に借りれるのか。

 

金銭面の比較については、札幌での住居コストは年間200万円となるため、東京郊外での住居コストが年200万円以上にならなければ問題ない気がします。また、賃貸需要があるのであれば中古戸建購入リフォームして、札幌移住後は賃貸に出せると金銭面的なデメリットはなくなります。ただ、賃貸需要がなく購入ができないとすると、6年間家賃を払ったうえで札幌マンションは現金で購入とデメリットが多いですね。

 

もう一つの要素は、退職後6年間も札幌での暮らしが遅れてしまうことです。ただ、これは購入地域が自由になるなどのメリットもありますので、相殺でしょうか。

こうなるとやはり、住むことを考えている東京郊外に戸建て賃貸の需要があるかという点になりますね。

とりあえずの結論

住むところのとりあえずの結論は、次男がいつアメリカから日本に戻るかということになりそうです。

私立中学受験といっても4教科必要な一般枠での受験は無理だと考えています。というよりも、私立中学受験をするのであれば上位校でないと意味がないと思っていて、中堅校であれば公立校から高校受験するほうがいいと思っています。というのも私立中高一貫校は、入った瞬間にその高校の進学実績に引きずられると思っています。朱に交われば赤くなるので。

それであれば、高校受験でやり直しをしたほうがいいと思っているわけです。

一方で長男がやろうとしている帰国子女枠での中学受験は本当に楽です。英国数でよくて英語はアメリカの現地校に通っていれば勉強の必要はありません。

ということで、次男が日本に帰国時に帰国生枠での受験資格を持っているか否かで、東京に残るのか札幌に引っ越すのかを決めようと思います。学校によっては海外での就学が2年以上あれば帰国子女枠での受験を認めるところもあり、そうするとあと丸7年となります。

そんなに駐在期間が長引くことはないと思うのですが、もしそうなった場合は、札幌暮らしは次男の高校卒業後まで後回しになりそうです。