Wasatch Ultra Growth Fundのまとめ(2020/3/31報告書)

早速ですが、一番リターンがいいWasatch Ultra Growth Fundの2020/3/31時点の運用報告書を見てみたいと思います。

このファンド自体は、1975年創業のユタ州ソルトレイクシティに本拠を置くファンドのようです。

2020年1月〜3月の低パフォーマンス銘柄

ファンドマネージャーからの4半期毎の運用報告書には、その4半期に好調だった銘柄と低調だった銘柄が記載されています。その中で、低調銘柄については今後についてのファンドの考え方が載っています。

今回、株価が下がったことで割安度が上がったと記載されているのはこの2銘柄。

Five Below, Inc. (FIVE)

アメリカ版500円均一といったところでしょうか。厳密には、主に5ドル以下の値付けをしている小売店みたいです。コロナのせいで店舗の一時休業はあるものの、実質無借金とFCFの水準から割安とのこと。

時価総額5B(約5,000億円)、PER31.91、売上げも利益も右肩上がり。

コロナ前が120ドルくらいで、3月に55ドルくらい、今は100ドルという感じ。

Floor & Decor Holdings, Inc. (FND)

木や石のフローリング材販売小売店のようです。単に、今後も米国の住宅建設が好調なのであれば、その恩恵を受けるという思惑のようです。

時価総額5B(約5,000億円)、PER33.22、これも売上げ・利益ともに右肩上がり。

コロナ前が50ドルくらいで、3月に30ドルくらい、今は50ドルという感じ。

 

Five Belowは不況下に強そうで面白いかなとは思うのですが、戻し過ぎてますね。

おまけのWasatch Micro Cap Fund

同じ運用会社で超小型株のファンドもあるため、それも一緒に見てみます。

こっちはこの4つが割安度が上がったとなっています。

Boot Barn Holdings, Inc. (BOOT)

作業用着や作業靴などの小売店のようです。ただ、西部劇風でおしゃれな感じ。日本で言うところのワークマンだと面白いですね。小売業としてコロナの影響がある上に、テキサス州が拠点のようで、石油の下落からくるテキサス州経済の下落も懸念材料のようです。

Chefs’ Warehouse, Inc. (CHEF)

これはレストランなどのプロの料理人に特化した食料品店のようです。

外食業の落ち込みの影響が懸念されます。

Chuy’s Holdings, Inc. (CHUY)

全米19州で展開しているメキシコ風アメリカ料理のレストラン。

MasterCraft Boat Holdings, Inc. (MCFT)

娯楽用モーターボートの製造販売会社。

 

ここのなかで調べてみるとしたら、BOOTでしょうか。時価総額600億円、PER12.77。コロナ前株価45ドル、3月底値11ドル、現在21ドル。ただ、借金多いのがなあ。現金70Mに対して借入240Mと巨額で、営業利益74Mに対して利払いが13Mもあります。Good willも大きく、やっぱり買えません・・・。

 

 

米国小型株ファンドの日米の比較

日本株においての私の投資スタイルは、アンダーバリューな中小株への投資です。資産に着目したバリュー株でも成長性に着目したグロース株でもなく、事業内容に競争力があり将来的な成長ストーリーが納得できる企業の株価が何らかの理由で安くなっている時に購入するというものです。

これを米国株でも行いたいと思っていたのですが、最初でつまずきました。まず、中小企業を選ぶことができません。スクリーニングで財務と収益から抽出はできるのですが、そこから選んでいくのがしんどい。

ということで悩んだ末、まずはプロのアイデアをパクってしまうことにしました。具体的には、アメリカの小型株のアクティブ投信の中でリターンとレーティングが高いファンドの四半期報告書を読んで良さそうな企業を探す方法です。

日本のファンドとアメリカのファンド

ということで、米国の小型株に投資をするファンドを日米で比較してみました。

比較で出すとわかるのですが、日本で買えるファンドは微妙です。3年間のリターンが一番いいファンドでも、米国の一番リターンが悪いファンドにすら勝っていません。

一般的な参照指数であるRussell 2000® Growth Indexは、14.89%、4.21%ですので、上位3つはかろうじて指数には勝っていますが。。。

米国のファンド一覧(名前/1ヶ月リターン/3年リターン)

Wasatch Ultra Growth Fund 22.65%、22.75% 

Delaware Small Cap Growth Fund 18.70%、20.24%

Alger Small Cap Focus Fund 15.71%、19.48%

Federated Kaufmann Small Cap Fund 16.36%、18.60%

Alger Small Cap Growth Fund 18.42%、17.26%

Artisan Small Cap Fund 15.95%、16.91%

Lord Abbett Developing Growth Fund 16.55%、16.89%

Columbia Small Cap Growth Fund 20.84%、16.20%

Virtus KAR Small-Cap Growth Fund 21.58%、14.29%

(参考)Wasatch Micro Cap Fund 21.47%、18.16%

日本のファンド一覧(名前/1ヶ月リターン/3年リターン)

DIAM ジャナス米国中小型株式ファンド 15.10%、13.23%

BR 米国小型成長株式オープンA 17.25%、12.75%

明治安田 米国中小型成長株式ファンド 13.86%、10.51%

米国中小型株オープン 15.66%、▲11.45%

米国小型バリュー株ファンド Bコース 11.8%、▲13.2%

SBI 米国中小型割安株ファンド 10.37%、▲26.17%

イーストS 米国小型厳選バリュー株B 16.2%、▲30.0%

カレラ 米国小型株式アクティブファンド 9.56%、設定なし

SBI米国小型成長株ファンド 16.82%、設定なし

(参考)USマイクロキャップ株式 15.7%、設定なし

(参考)おおぶね 8.81%、設定なし

今後の定点観測

今後は、米国のファンドの報告書を定点観測して銘柄発掘のヒントにしたいと思います。ただ、日本のように月次で運用報告書を作成するところはなく、4半期毎ですのですでに騰がっていないかなど、分析は必要になります。

帰国後、退職前に日本でやっておきたいこと

海外生活があと何年になるかは会社次第でわからないところがあるのですが、今の状況だと数年は海外が続くことが見込まれます。そうすると日本帰国後から退職までの期間というのは以外と短くなることになります。

退職までには会社員というステータスを使ってできることや、退職後にチャレンジしたいことの準備など色々とやってみたいと考えていることがあります。

戸建て不動産投資

最優先で取り組みたいのは戸建て不動産投資です。会社員の信用力というのはもっと有効活用すべき無形資産だと考えています。その最たるものは住宅ローン借入時における優遇条件でして、これについてはすでに活用しています。ただ、まだ借入枠は余っているはずなので、これについては、帰国後の自宅購入時に活用を考えています。

それとは別に、なんとか戸建て投資を開始できないかと思っています。株式投資もそうですが、本やセミナーなどで最低限の知識を手に入れた後はやはりやってみないとわかりません。

今、帰国後に住むことを考えているエリアで中古住宅と戸建て賃貸の相場をチェックしていますが、中古住宅が1,000万前後、同じレベルの戸建て賃貸が10万円前後です。賃貸需要がどの程度あるのかという調査は必要ですが、自分で管理できる範囲でこのような市場を探して試してみたいと思っています。

また、不動産投資を始めるのであれば、法人化、社会保険の負担効率化、必要経費の按分など退職後もやれることがたくさん出てきます。

市場さえ間違わなければ大失敗しない投資だと思うので、市場の調査をいろいろと始めていきたいと思っています。

FP資格とIFAの可能性

投資が好きで、不動産をやってみたくて、さらに過去にはかなり保険についても調べました。とすると、必然として考えるのがFP資格。これだけで飯が食えるとは思わないのですが、資格さえ取って仕舞えば元手はあまりかからずに開業できそうなので、考えています。

どうせやるならCFPと考えていたのですが、CFPの認定を受けるためには、AFP合格後に CFP資格審査6科目合格・CFP3年間の実務経験に代わる36時間の講習(10万円くらい?)・CFPエントリー研修と結構手間と費用がかかります。

まずは、3級FP→2級FP→AFP認定研修(技能士課程)→AFP登録までが現実的な気がします。

運用商品の仲介が行えるIFAも結構ハードルが高く、証券外務員二種はいいとしてもSBI証券と契約するには法人でかつ二人以上の証券外務員二種保有者が必要ですし、楽天証券に至ってはそれに加えて毎月40,000円のシステム利用料がかかるとのことで、副業レベルでやるには現時的ではない感じです。

まあ、とりあえずAFPまで取ってどうするか考えるといったところでしょうか。

IT系の資格

PCやネットワークの設定など、ITに関する基本的な知識があって自分で手を動かせるって憧れてるし、今後ますます必要になっていくと思っています。その知識の習得という意味では、資格試験というのは明確で一番わかりやすいと思っています。

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2017年に上記の表のようにIT関連の国家資格が整理されました。とてもわかりやすく、とりあえずITパスポート試験→基本情報技術者試験→応用情報技術者試験の順番でチャレンジすることを考えています。

実用的なのがどこまでかというのが今の段階ではわかないので、順番に受けてみたいと思っています。

語学の維持

日本に帰ったら英語のListeningとSpeakingを維持するためのルーティンを考えなければいけません。Listeningは字幕なしでの英語ドラマか映画の定期的な鑑賞でしょう。Speakingは、オンライン英会話が一番現時的でしょうか。

 

やりたいことは一杯あります。そして昔から調べて計画を立てるのは好きでした。実行するのは大変なんですよね。

アーリーリタイア計画 2020年5月

さて、一番最初にアーリーリタイアの記事を書いてから1年が経ちました。また、前回のアーリーリタイア記事から結構間が空きました。原因は、仕事が急激に忙しくなったことと上司が変わったことです。

前の上司は能力的にはすごいと思うのですが、人間的には全く合わない人で会社辞めたいというのはそれが大きな要因でした。8年くらい前も同じようなことがあってその時も会社辞めたくなっていたので、上司の相性と仕事の面白さ次第なアーリリタイア計画です。

ただ、2026年末での目標は不変です。本当に辞めないにしても辞めれる状態にしておくというのはとても重要です。

 

さて、アーリーリタイアを考える時に必要な要素は、収入の見込み・支出見込み・住むところでしょう。今後は、この3要素を定期的にアップデートしていければと思っています。

収入の見込み

配当収入と足りなければ資産の切り崩しですが、ここは順調です。もともと、現在の資産の値上がりは全く考慮に入れておらず、2026年までの8年間で得られる配当と貯金で目標額には達する予定です。

そしてこの1年は、予定通りの配当金と貯金の積み上げができています。

支出の見込み

支出の見込みは現在の生活水準を変えないという前提で計画していました。といっても、現在の生活水準が贅沢をしているわけではなく、家族4人では標準か低い方だと思います。

その金額は、住居費を除いて必要なのが300万円/年。

・固定費(住居除く)100万円/年

・食費、日用品費120万円/年

・娯楽費80万円/年

ここに住居費と教育費が加わります。ただ、教育費は当然子供が成人するまでだし、住居費はどこに住むのかでかなり変わります。

一応、教育費は平均で子供二人で90万円/年を見ています。

そうすると、390万円/年なので、住居費を月10万円とすると510万円/年、月15万円で570万円/年となります。

こうやって積み上げていくと多くなりますね。決して贅沢しているつもりもないし切り詰めた結果ですが、住居費がやはり大きくここをきちんと計画する必要があります。

住むところ

金銭面的にも生活の拠点としても大きいのが住むところです。アーリーリタイア後の話なので、駅近とか会社からの時間とかを気にする必要はないのですが、子供がまだ就学年齢であるため子供の通学を気にする必要があります。

私の個人的な願望としては鎌倉に住みたいと思っているのですが、子供の通う学校が遠かったらそれも叶いません。こればっかりは今考えてもダメですね。

まあ、現実的なところとしては、子供の就学年齢中は子供の学校の近くで安い中古戸建を探すでしょうか。賃貸は無職者には厳しいので、それならいっそのことその後に賃貸にも回せるような物件を買った方がいいのではと思っています。

自分の住みたい街は、子供が成人してからですかね。

 

 

投資雑記

最近、プロのファンドマネージャーの方にお話を聞く機会があったので、その備忘録です。

 

・日米の株式

日米のマーケットを比べると圧倒的に米国市場が魅力的。投資家は、PERの逆数である株式益回りと長期金利の差であるイールドスプレッドを見ていることを考えると、米国は景気刺激策として長期金利を0%まで落とした。長期金利が下がるということは、イールドスプレッドは変わらなければ、より低い益回り=高いPERが許容されるはずである。

つまり、米国の長期金利水準の変化は、PERの上昇という効果をもたらしてもいいが予想EPSの低下によりPERが上昇していない。つまり、現在のPER水準が変わっていないのは、マーケットが予想EPSの低下を織り込んでいないのではなく、長期金利の低下と予想EPSの低下の両極面から考えてイーブンになっている。

つまる、今後長期金利が今の水準を維持し、予想EPSの回復が明らかになるとPER水準から見ても現在より高い水準は理にかなう。

一方で日本については、すでに長期金利は0%であり長期金利水準の変化は生じていないが、予想EPSの低下が生じている。その結果としてPERが上昇しているが、現時点でこの予想EPSはあてにならないと感じている。

日経平均のPBRを見てみると1倍付近であり、BPSはセンチメントや曖昧な予想で変化しないことを考えると、こちらを参考にしたほうがいいと感じている。1倍のPBRをみると、ここからさらなる大幅な下落というものは想定していない。

 

なお、ここら辺の情報は、このサイトで見ることができる。現在の数字を見てみると、益回り3.64、国債利回り-0.005、イールドスプレッド3.64、PBR0.96、BPS20,872.36。2019年末の益回りが8.49%で国債利回りは変わらないだろうから、イールドスプレッドは8.49だったのでだいぶ低下した。

だが、BPSの推移を見てみると、安定した数値を保っており、2009年8月からのPBRの推移を見ても底だと考えられる。リーマン時は株価の底であった2009年3月はPBR0.9まで下がっている。その後、BPSの上昇より株価の上昇が大きかったため、一時的にPBRは1.4位に上がっている。その後、2013年にアベノミクスが始まるまでは株価は横ばいを続ける。その間も、企業のBSは回復しているのでPBRは下がり、アベノミクス前でPBRは、また0.9まで下がっている。

その後は、株価の上昇もあってPBRは2015年に1.5をつける。2016年の株価の下落により1.1まで下がるが、再度の株価の上昇で2018年1月に1.4となる。その後は、株価は横ばいだが、企業業績は順調に積み上がりBSが改善されたことでPBRは低下して2019年8月でも1.02、直近では0.96になっていると。

 

このPBRの動きを見ると、BPSが急激に低下しない限り日経平均がさらに下げるということは確かに考えなくてもよさそうである。今回は金融危機と違って、金融業のバランスシートが急激に痛むことも考えにくい。企業業績が赤字にならない限りはBPSが減ることはない。BPSは一株あたり純資産なので、黒字をキープする限りは純資産は増えていく。

さらに、商社や金融の決算を見ても、2020年3月期でまとめて減損してしまおうという感じであり、コロナに関係ないものも減損している。これは短期的にはマイナスだが、将来的にはこれ以上のBPSの悪化を考えなくていいということでプラスである。

これらのことから、極端な第二波等で企業業績が壊滅的な打撃を受けない限りは、日経平均は下げても19,000円くらいの水準で壊滅的に下がるということはないように思う。

 

ただ、短期的に株価がさらに上昇し、PBRが1.4とかに上がったら、その後は短期的な調整ははいるだろう。

 

・日銀のETFの直接買い入れ

日銀のETFの直接買い入れは、短期ショートを牽制する役割が大きい。例えば、前場で大量のショートを行い、後場にさらに安くなったところで買い直すという戦略があるが、日銀のETF買いの可能性があるだけで、後場が安くならない可能性があるので実行するのをためらうようになる。そのため、相場の安定に役立っている。日銀のETF買いが続く限り、投機的で短期的なボラティリティは縮小すると考えている。

出口戦略については、日銀が買い入れたETFを売却することは考えにくい。将来的には別の機構みたいなところを財務省が作ってそこに移管するのではないか。十分に相場が上がったら徐々に売却は考えられるが、当面は考慮する必要はない。

 

・クレジットカード会社の損失引当計上について

今後、景気の悪化に伴い個人のファイナンスが厳しくなることでカードローン等の返済比率の悪化が考えられる。その際にクレジットカード会社は追加の損失引当が必要になるかという問いだったのだが、日本についてはあまり心配していないらしい。というのも、日本の個人がそこまで急激に返済不能となることがないからだそう。ここはもう少し突っ込んでもよかったかもしれない。一方で米国のVISAとか MASTERについては、その懸念は十分にあるということだった。

バフェットが最近金融株を手放しているのが、今後不良債権がどれくらい増えるか見通しが立たないからなのかもしれない。

 

・米国大統領選のマーケットに与える影響について

民主党の候補がバイデンになったため政策的にそこまで劇的に変わらない見込みになった。そのため、トランプが負けたとしてもマーケットの波乱要因にならないと考えている。

 

・米国株に役立つ情報源

MarketWatchがおすすめとのこと。ここで出た小さい記事が後々Wall Street Journal等の記事になることもあるそうで、銘柄選択等の参考にもなるみたい。早速、チェックしていこう。

持株の投資効率

続いて持株の投資効率です。同じサイトで持株の投資効率を計算できるソフトがありました。

過去1年と過去6ヶ月で計算してみました。ともに、投資効率を測るシャープレシオが圧倒的にTOPIXと日経平均を上回っているので銘柄選択は成功していると言えると思います。ただ、相関係数は低いとは言えません。一概に低いのがいいとは思いませんが、相関係数を低くした上で、シャープレシオを高めるというのが理想です。

過去1年

パフォーマンス

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最終リターン

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リターン推移

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相関係数

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過去6ヶ月

パフォーマンス

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最終リターン

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リターン推移

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相関係数

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持株の相関関係

現状、日本株の売買は限定されているのでほとんど見ているだけですが、売らずに保有しています。

今年の成績についても、コロナショック直前の最高値にはまだ戻っていませんが、年初来ではプラスにまで回復しました。日経平均を見ると圧倒的にアウトパフォームしているので満足していたのですが、マザーズ指数を見ると同じように戻っているんですね。

そこで気になったのが、自分の持株の相関係数。いいサービスが見つかったので持株それぞれの相関係数を調べてみました。

それが以下のマトリックスです。

マーケットとの相関関係

リストのうち1321は日経平均、2516はマザーズ指数になります。まず、6ヶ月と1年でそこまで大きな違いはないので、傾向としてはこの数値が使えると思います。

過去6ヶ月の相関係数

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過去1年の相関係数

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2815、8771は、6ヶ月でも1年でも相関が低くなっています。3798、7600は1年では低いのですが6ヶ月では高くなっており、最近はマーケット連動となっていることがわかります。その他の銘柄は、どちらの期間でも高い相関を示しています。

銘柄同士の相関関係

今度はマーケットの1321と2516を除いて持株同士の相関を見てみます。

過去6ヶ月の相関係数

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過去1年の相関係数

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ここでも2815と8771の相関性の低さが目立ちます。さらに、両者の間でも相関性は低く、2815は3465・3798・7600、8771は1407・3673・7600と相関性が高いという結果になっています。 

 

ということで、今回思い立って相関関係を調べてみましたが、新規銘柄を検討する時はこの相関係数にも注意を払うと面白いのではと思いました。少なくとも手持ち銘柄とは相関が低い銘柄を買うことで、ポートフォリオの分散が効き安定化につながると思います。

日経平均予想EPSと予想PERの推移

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私は、毎日日経平均の予想PERと予想EPSを記録して、予想EPS前年比を記録しています。日本経済新聞社のサイトからデータが取れる2004年10月からのデータですが、大体予想PERは13~27倍の間で推移しています。

予想EPSはリーマンショック後の右肩上がりから、2018年と2019年のヨコヨコを経て2019年の夏ぐらいから下落に転じ、現在は2014年くらいの水準に戻っていることがわかります。そしてそのころの日経平均は16,000円程度でPER20倍くらいとなっています。

 

今後予想EPSが急激に回復するのであれば、現在の株価水準も正当化できますが、ここ半年くらいはその見込みはなさそうです。株価がさらに1年後程度を織り込んで動いているのであれば、現在の株価水準でも大丈夫そうですが、現在の高PERの水準訂正が起こるのであれば、短期的には下落しても不思議ではありません。

特に、4/14に1,180円であった予想EPSは、5/1に771円と短期間で急激に悪化しました。この悪化も織り込み済みでさらに、来期の回復まで株価が織り込んでいるとはとても思えません。

 

さらに、SPYの予想EPSと予想PERも記録していますが、4/30時点で予想PER:21.03、予想EPS:13.5となっています。こちらも、2/25では、予想PER:18.26 、 予想EPS:17.12でした。4/16時点では、予想PER:19.59、予想EPS:14.63でしたので、日経平均程の急激な下落ではありませんが、こちらもEPSの下落スピードに株価は追いついていません。

少なくとも米国株は売却したくなっています。

2020年4月のレラティブストレングス運用成績

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4月末のシグナル状況

先月からさらに、国内債券もSellとなりついにCash100%になりました。

運用成績

前回の記事で、このシグナル通りに売買した場合の年初来パフォーマンスは、日本株▲12%、先進国▲10%と書きました。4月末の実績で見てみると、先進国債券ファンドはほとんど変わらないため、同様。一方で、日本株、先進国を持ち続けた場合は、▲12%、先進国▲14%と、日本株は同じ、先進国もほとんど変わらなくなっています。

 

ですので、気になるのは今後の相場環境です。前の記事でも書きましたが、日米ともに予想EPSの大幅下落と予想PERの大幅な上昇が発生しています。予想PERの水準を訂正するためには、EPSの上昇か株価の下落しか方法がありません。

一旦、現金にしてもいいのではないかと思っています。

2020年4月の米国株ポートフォリオ

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新規購入・売却

新規購入はありません。VとLMTを4/30に売却しました。別途記事にしたいと思いますが、日米ともに期待EPSが猛烈に下がっています。一方で株価は上がっていますので、PERがとても高い水準になっています。このことから、夏までには水準訂正があるのではないかと思っての、いったんの売却です。

今後の購入予定

今回の売却と毎月の定期貯金積立てでCashポジションが23%になりました。こんどこそじっくり引きつけて購入したいと思います。

日本国内のアフターコロナの有望業界とダメな業界(株式投資的に)

コロナの影響で主に外食産業、旅行産業、娯楽産業が壊滅的な被害を受けています。今回は、これらの業界の他に影響が出てきそうな業界を考えてみたいと思います。

住宅産業

住宅産業といっても主に住居を買う方で住宅資材メーカーとかではありません。日本では新築マンションメーカーと分譲住宅メーカーが2大プレイヤーです。当然、外出自粛の影響は大きいのですが、今後の同行として戸建て住宅が人気になるのではと思っています。マンションの気密性や共有スペースは、コロナには大敵でしょうし今後在宅ワークがはやっていくのであれば、都心部に住居を構える必然性も無くなります。

シェアではなく占有、在宅ワークというトレンドは、分譲住宅メーカーにとっての追い風となる気がします。

シェアリングサービス

コロナ前はとにかくシェアリングビジネスが人気でした。雨後の筍のようにあらゆるシェアリングビジネスが出ていたように思います。ですが、少なくとも物を共有するシェアリングビジネスは下火になるのではと思います。特にカーシェアリングは、厳しいでしょう。このご時世、ハンドルなどを触る必要があるのに、誰が乗ったのかわからない車に乗りたくないですよね。

Airbnbとかは、清掃サービスを信用できれば許容できる気はします。

レンタルサービス

建設産業のレンタル会社が気になっています。西尾レントオールとかカナモトですが、今はめっためったに売られています。特にイベント自粛でイベント関係のレンタルが厳しいということですが、主力は建設産業へのレンタルビジネスです。さらに、近年建設業界は、ICT化に力を入れており、西尾レントオールのHPによるとICT施工機器のROIは通常より高いとのこと。特に人手不足に対応する工事機械の自動化は各社が力を入れているところであり、レンタルビジネスとしても有望でしょう。

西尾レントオールは、さらに大阪の咲州地区に建設予定のR&D国際交流センターで自前で無人運転・自動運転・自立運転の開発を行うということです。大手ゼネコンは自社で開発を進めていますが、全国の中小ゼネコンはそのような開発力も資金もないため、レンタルができるということであれば確実に需要があると思います。

その他、工事用車両のカーシェアリングの拠点をすでに全国100ヶ所超になり、無人レンタル店舗の開発など、工事用車両・機械のパーク24みたいな展開ができると面白いのではないでしょうか。前の記事でカーシェアリングは今後ダウントレンドではと書きましたが、コストと効率性が重視される企業では事情が異なります。

他のテーマという点でも、国土強靭化、自然災害、インフラ老朽化の恩恵を最大限に受けます。ゼネコンやコンサルでは、いくらビジネスチャンスが多くなろうと業界内での入札競争という点は変わりません。その点、建機レンタルは入札で受注した企業が使うサービスであり、必ず必要とされます。しかも、レンタル資産を保有する必要性から、資金力と営業力のある大手企業が中小企業よりも有利となる上、すでにメインプレーヤーは出来上がっているため新規参入のリスクが非常に小さくなっています。

 

私の注目業界というとで3つ選んでみました。書いているうちにますますその思いを強くしたのですが、建機レンタルは非常に有望な市場だと思います。

米国株ポートフォリオの組み入れ銘柄について

米国株ポートフォリオの組み入れ銘柄は10銘柄以下にすると決めてきました。多すぎるとインデックスと大差ない運用になってしまう上、そうそういい企業というのは見つけるのが難しいと思っているからです。

ですが、そこはやはり米国企業。大企業であっても今後の成長シナリオが明確な企業が多く、現在では10銘柄を超えてしまっています。そこで、やはり10銘柄にすべくカテゴリー別に整理をしてみたいと思います。各ティッカーの%は、年初来のリターンです。ちなみに同期間のダウは▲17%、S&Pは▲12.6%となっています。

生活必需品(20%)

JNJ(6.16%)、UL(▲9.78%)

このセクターはコロナでも強かったです。JNJなどはコロナ前よりも上がっているくらいで、このセクターに寄せておけばと思わなくもありませんが、上昇相場には弱いことは事実です。一時的に下がるけどすぐに戻るということを考えると、債券を持っておくよりリターンは高いのではと思っています。

成長という意味では、オーガニックな高成長は望めませんが日本の企業と違い、これらの企業はM&Aによる成長には積極的です。資本主義社会は富めるものはますます富んでいくというのは、避けられない事実であると思っています。そしてそれは、一つのセクター内でも同じで生活必需品のような、ブランドと世界展開力が必要なセクターはますます有名ブランドを抱える大企業有利な状況になっていくと思っています。

食品(20%)

DEO(▲21%)、HSY(▲7.65%)

食品の中でもアルコールや砂糖、チョコレートといった価格抵抗性が高そうで、中毒性のあるものを選んでいます。ここも不況に強いセクターという認識ですが、DEOの下落ぶりにはまいりました。というか、底からなかなか上がってこないんですよね。

この業界の成長については生活必需品と同様の考えです。

社会インフラ(30%)

ADP(▲18.34%)、V(▲10.95%)、MSFT(10.68%)

ここも本質的には不況に強いと思っています。不況になったからといって企業がADPの人事サービスを止めることはないでしょうし、人々がクレジットカードの利用を止めることもありません。

その他(30%)

LMT(▲1.95%)

言わずと知れた世界最大の軍需企業です。この企業の業績はアメリカの国防予算と連動することになり、アメリカ経済が成長する限りアメリカ国防予算が減ることは考えられません。また、宇宙関連でもあり宇宙開発の主導は国である以上、この企業が恩恵を受けることは間違いありません。そういう意味では、景気連動型かもしれませんが、軍事予算は不景気化でも削られにくいもののひとつでしょう。

また、日本でこの企業に類する企業は存在しません。そういう意味でもポートフォリオに入れておきたい企業です。

DIS(▲30.04%)

テーマパーク、クルーズ、映画はコロナの影響をもろに受けるため、売られまくっています。ですが、DISの本質は豊富なコンテンツを抑えており自前で作れるということです。その利点を最大限に生かすことのできるディズニープラスが昨年から開始され、会員数の伸びも好調です。コロナはこのディズニープラスには大幅な追い風であり、コロナ後は、その高いブランド力からテーマパーク、クルーズにも人が戻るでしょうし、ディズニープラスの会員数も維持・成長できることでしょう。

そういう意味では、今最も買い増しを考えている銘柄になります。

 

たばこ&エネルギー(BTI▲12.51%、MO▲21.02%、PM▲13.42%、XOM▲37.33%、NGE▲33.11%)

米国株で高配当銘柄の代表としてタバコとエネルギーセクターがあります。一方で、この銘柄群は成長は望めません。配当貴族としてこれらの銘柄から高い配当をもらいつつ再投資をした方がいいのか、成長銘柄の方が最終的なリターンがいいのか、わからないことから、ポートフォリオの一角で配当狙いの銘柄も保有したいと思います。

 

売却対象銘柄

NKE(▲12.77%)

世界最大のスポーツ用品メーカーですね。機能性もさることながらその高いブランド力でスポーツ用品に高付加価値をつけることに成功しています。ただ、今後の成長という意味では、あまり明確なビジョンをイメージできていません。生活必需品メーカーや食料品メーカーのようにM&Aに意味があるとも思えないので、成長戦略は新規マーケット(新興国)と競合シェアを奪うことにあるのでしょう。あまり深く考えずに買った銘柄であり、売却を考えています。

2020年3月の米国株ポートフォリオ

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新規購入・売却

2月末を飛ばすことになってしまいました。2月と3月に購入したのは以下のとおりです。

2月26日:V 3株、UL18株、NKE27株

2月28日:V3株、JNJ8株、MSFT4株

3月3日:ADP6株、MO24株

3月6日:LMT9株

3月20日:HSY2株

相場の底は3月23日でしたので、全体的に買いに動くのが早すぎますね。せめて3月16日以降に買いたかった。

今後の購入予定

米ドルについては毎月一定額を給与から投資用にリザーブしています。夏くらいにさらなる下落があると思っていますので、少し様子見かなと思っています。今の状況は、来期予想EPSが下がるのに株価は戻っているのでPERが上がっている状況で、ちょっと買えません。

2020年2,3月のレラティブストレングス運用成績

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2,3月末のシグナル状況

更新が滞っている間に、市場の様子は様変わりしてしまいました。ちなみに、2月のシグナルは1番が先進国債券、2番が新興国債券だったのですが、新興国債券はシグナルがsellであるため、先進国債券のみの購入となります。

また、3月は1番が先進国債券、2番が国内債券ですが、国内債券がsellであるため、先進国債券を持ち続けるということになります。

運用成績

さて、肝心の運用成績ですが、一見すると2月末に先進国債券100%となり上手に3月の暴落を乗り切っているかのように見えます。ですが、この投資法は一番急激に戻る急落後の戻りには乗れないんですね。実際、日本株と先進国株の1月末、2月末、3月末、最新の基準価格を見てみると、日本株:26,276円→23,573円→22,170円→22,453円、先進国株:13,844円→12,753円→ 10,833円→11,386円 となり、1月末と最新を比べるとそれぞれ▲14.5%、▲17.8%となります。

一方で、2月末に先進国債券に変えた場合は、先進国債券が2月末19,041円から最新で18,692円となっているため、日本株から変えた場合、先進国株から変えた場合のマイナス幅は、▲12%、▲10%となります。

たしかに、多少のパフォーマンスは改善されるのですが、そこまでの劇的な改善とはいえません。一番いいのは、2月末に先進国債券に変えた後の大底後に再度株式クラスに戻すことですが、現実的には不可能でしょう。

しかも、このシグナルでいつ株式クラスにBuyが点灯するのかわかりませんが、Buyが点灯するころにはさらに騰がっているでしょうから、持ち続けてもリターンは変わらないことが予想されます。

この投資法が効くのは、上下ともにトレンドが長期に続く場合なので、この場合はコロナショックを契機に下げトレンドが長期に続かないとリターンとしては変わらないか、もしくは株式クラスを持ち続けるより悪くなってしまいます。

ということで、今後はこの投資法ではなく、個別株投資でもやっている騰落レシオ等から判断する相場の急落時にまとめて株式クラスを購入するに変更することを考えています。

 

アメリカでのクレジットカード選びFinal

このブログもご無沙汰してしましました。マーケットがご存知の状態になり、持ち株がひどいことになったのは同じなのですが、単純に仕事が忙しくて時間がなかったというのが正直なところです。ちなみに、年初からの成績は3月末時点で11.5%のマイナスです。同期間の日経平均とSPYはマイナス20%なので健闘はしている方だと思います。

 

定点観測としての投資記事はまた別の機会に書くとして、今回はやっとクレジットカードが固まったと思うので、わたしが選んだアメリカでのクレジットカードをまとめておこうかと思いました。

どのポイントを貯めるか

クレジットカードを使う目的は、当然ですが使用金額に応じて貯まるポイントを使って金銭的な対価を得ることになります。そしてクレジットカードを使うことで貯まるポイントは、航空系カードであればその航空会社のマイル、ホテル系カードであればホテルのポイントが貯まります。ですが、それぞれ紐付いた会社でしか使えず使い勝手がいいとは言えません。そこで、もっと汎用的なポイントがないか探すことになるわけですが、アメリカではそれがAmexポイントかChaseポイントになります。(それぞれちゃんとした呼び名があると思いますが、わかりやすいためこのようにしています。)

 

ということで、どのカードにするかを検討するにあたっては、どのポイントを貯めるのかを決めなければいけません。いかにおおよその情報をまとめましたが、ポイントは次の通りです。

・Amexは航空系に強い

・ホテルはハイアットがChaseにはあってAmexにはない。

・Amexは、ポイント増額オファーがある。

・Chaseは、Chaseトラベルがあるため最低でも1ポイント1.25セントでの交換レートが保証されている。

正直一長一短なのですが、ポイントの使いやすさという意味でChaseに軍配が上がります。Amexの利点は航空系にANAが入っていることのみでしょう。

Amexポイント

・航空会社

エールフランスKLMオランダ航空ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、シンガポール航空、ヴァージンアトランティック

アエロメヒコ航空(1000 to 1600) 、エアカナダ 、アリタリア航空、ANAキャセイパシフィックデルタ航空、エルアル航空(1000 to 20) 、エミレーツ航空、エティハド航空、ハワイアン航空、ジェットブルー(250 to 200)、

特に記載がない場合は、1 VS 1の交換比率です。赤字は主要な航空会社で、こうしてみるとほぼ網羅しています。

・ホテル

SPG(1000 to 333)、ヒルトン(1000 to 1500)、CHOICE PRIVILEGE(1000 to 1000)、SPG→マリオット(1:1)、ヴァージンアトランティック航空→IHG(1:1)、ヴァージンアトランティック航空→ヒルトン(2:3)*ヴァージンアトランティックへの交換レートが高ければお得。

・その他の特典

Amexは、たまにポイント増額オファーを出すことがあり、これにはまれば上記の交換レートよりいい率で換えることができます。25%〜33%アップということが多いようです。

Chaseポイント

・航空会社

エールフランスKLMオランダ航空ブリティッシュエアウェイズ、イベリア航空、シンガポール航空、ヴァージンアトランティック

エアリンガス、大韓航空、サウスウエスト航空ユナイテッド航空

明らかにAmexに比べて少なく特に日系航空会社がありません。ただ、主要なエアラインは抑えており選択肢がないということにはならなそうです。

・ホテル

IHG 、マリオット、リッツカールトン 、ハイアット、マリオット→SPG(3:1)、ヴァージンアトランティック航空→ヒルトン(2:3)

ホテルについては、交換相手先に大きな違いはなく、むしろAmexにはハイアットがありません。ホテル系では、ハイアットがもっともポイント価値が高いため、ホテル利用の場合はChaseの方がいいかもしれません。

ハイアット1.7セント、ヒルトン0.6セント、IHG0.5セント、マリオット0.8セントというのが、大筋の評価のようです。

・その他の特典

Chaseトラベルの利用。Chaseトラベルは、Chaseポイントを使える旅行のポータルサイトです。Expedia等のようにChaseトラベルを通じて、航空券やホテルの予約ができます。その際にChase Sapphire Preferredカードを持っていると、1ポイントが1.25セントとして使うことができます。交換レートが1:1.25となるということですね。

各ポイントの金銭的な価値を調べているサイト(https://thepointsguy.com/guide/monthly-valuations/)があります。理論的には、このサイトで金銭価値が1.25セント以下のものは、Chaseトラベル経由の方がお得ということになります。

さらに、Chaseポイントは同一住所であれば、配偶者等の第三者にポイントを移行できます。これは、家族カードではなく一人1枚作ることが可能になるので、入会ボーナスをもらう上でとてもメリットとなります。

ポイントの貯めやすさ

貯めたポイントの使いやすさを検討したら、次はポイントの貯めやすさということになります。ポイントのためやすさは使う場面ごとに違うため、いかにまとめてみました。

端的に言うと、American Express Business Blue Plusというビジネスカードを手に入れられる前提であれば、Amexは最低2倍が約束されます。

グローサリー Amex Gold 4倍、Chase freedom unlimited 1.5倍(Chase freedom 5倍)

旅行 Amex business 2倍、Chase spphire 2倍

レストラン Amex Gold 4倍、Chase sphhire 2倍

その他 Amex business 2倍、Chase freedom unlimited 1.5倍

Amexは、Gold(年会費250ドル)とBusiness(無料)の2枚利用で2〜4倍、Chaseは、Freedom(無料)、Freedom unlimited(無料)、Sphhire(95ドル)の3枚利用で1.5〜5倍となります。

Amex Goldは120ドルのレストランcredit、航空会社のサービス(手荷物預入れや機内での購入)に対して100ドルのcreditがありますが、どちらもなければ使わないものなので意味はあまりありません。

そうすると、年間155ドルの差で旅行とグローサリーのポイントupを取るかという話になりますが、実際の年間支出額を考えると7,750ドル使ってやっと155ドル分のポイントが余計にもらえるということになります。さらに、ここのグローサリーではCostcoをカウントできません。グローサリーと旅行だけで年間7,750ドルも使わないので、ポイントの貯まりやすさという意味でもChaseでいいのではと思っています。

グローサリーストア、ホーム用品店

・Chase

Chase系のカードだとグローサリーストアでの購入がネックになります。

Chase Freedom Unlimitedで1.5倍が基本で、Chase Freedomで期間限定の5倍ポイントを狙うという形になります。Chase Freedomは四半期ごとに指定されたカテゴリーが5倍対象(3ヶ月で1,500ドルが上限)になり、グローサリーとホーム用品店は毎年1回は対象となります。他の四半期にはガスステーション、ドラッグストア、Paypal、デパートというのが定番みたいです。

そのため、Target、Amazon、Walmartなどのギフトカードをガスステーション、ドラッグストア、デパート等で購入し他の四半期でも使えるようにしておくというのが定番の手段のようです。

・Amex

逆にAmexはグローサリーには強く、AMEX Everyday Preferred(年6,000ドル上限)を使うことで最低3倍、月30トランザクションを達成したら4.5倍になります。その他American Express Gold Cardで4倍となる他、American Express Business Blue Plusで最低2倍が約束されています。

トラベル

・Chase

トラベルはChaseが強く、Chase Sapphire Preferredで2倍ポイントがつきます。その上のChase Sapphire Reserveであれば3倍ポイントとなります。

・Amex

Chaseが強くと書きましたが、万能選手のAmerican Express Business Blue Plusで2倍が約束されています。その他は、American Express Gold Cardで航空券のみ3倍となります。

レストラン

・Chase

トラベルと同様、Chase Sapphire Preferredで2倍ポイントがつきます。その上のChase Sapphire Reserveであれば3倍ポイントとなります。

・Amex

American Express Gold Cardで4倍となります。

その他

・Chase

Chase Freedom Unlimitedの1.5倍がもっともお得だと思います。

・Amex

American Express Business Blue Plusの2倍です。

その他のポイント

Chase

・Sapphire:外貨手数料無料、年会費95ドル、入会ボーナス60,000ポイント、旅行保険

・Freedom unlimited:年会費0ドル、入会ボーナス150ドル(15,000ポイント)、Costcoでも1.5倍

・Freedom:年会費0ドル、入会ボーナス150ドル(15,000ポイント)

・World of Hyatt:年会費95ドル、入会ボーナス50,000ポイント、ハイアットでの支払い9倍(その他のカテゴリーは1〜2倍のため、他のChaseカードを使う方がいい)、毎年更新時カテゴリー4までの1泊無料宿泊、ディスカバリステータス(2pmまでのレイトチェックアウト)

Chaseポイントをハイアットで使う予定があるのであれば、もっていて損はない。

・United explore:年会費95ドル、入会ボーナス60,000マイル、預け荷物が1つ無料、ラウンジアクセス2回分。プライオリティーボーディング。TSA Pre checkまたはグローバルエントリー費用100ドル。ベネフィットにあまり価値を見出せないので、解約がいいかも。

Amex

・Gold:外貨手数料無料、年会費250ドル、入会ボーナス35,000マイル

・Business:外貨手数料有料、年会費無料、入会ボーナス10,000マイル

Chaseポイントを貯める時のカードの考察

Chaseポイントを貯めるときに、FreedomとFreedom unlimitedは迷う余地がありませんが、Sapphire ReserveかSapphire Preferredかは悩むところです。以下が年会費とベネフィットの比較ですが、$300のトラベルクレジットを無理なく使えるのであれば、年会費の差は$55ということになり、Chaseトラベルの1.25と1.5倍の差との比較になります。

つまり、Freedom unlimitedの1.5倍ポイントをminimumとすると、1ドルのカード利用で1.5ポイントもらえ、それを1.875セント(Preferred)、2.25セント(Reserve)で利用できるわけです。とすると、1ドル利用時の差は0.375セントになり55ドルの年会費の差を埋めるためには、14,667ドルの利用が必要となります。

Preferred:14,667ドル✖️1.5倍✖️1.25倍=27,500ポイント=275ドル

Reserve:14,667ドル✖️1.5倍✖️1.5倍=33,000ポイント=330ドル

トラベルクレジットの適用範囲は、airlines, hotels, motels, timeshares, car rental agencies, cruise lines, travel agencies, discount travel sites, campgrounds and operators of passenger trains, buses, taxis, limousines, ferries, toll bridges and highways, and parking lots and garagesですので、1回家族で旅行に行けば十分に使える範囲です。

・Sapphire Reserve

年会費450ドル、$300 annual travel credit、旅行とレストラン利用で3倍、Chaseトラベル利用時1.5倍、プライオリティパス 利用回数制限なし(本会員+同伴者1名)、グローバルエントリー申請$100クレジット

・Sapphire Preferred

年会費95ドル、旅行とレストラン利用で2倍、Chaseトラベル利用時1.25倍

Shop through Chase

日本のクレジットカード等でもよくある、リンクを踏んでオンラインショッピングをすると、別にポイントがもらえるというやつです。日用品の買い物に使えるリンクはないことが多いですが、高額な買い物をするときはきちんと調べた方がお得となります。

まとめ

これらのポイントをどう見るかは生活スタイル次第なところはありますが、以下の点から我が家はChaseが使いやすいという結論です。2/7に前のカードを作成したので、90日ルールから5/7以降にChase freedomとfreedom unlimitedを申請してみたいと思います。Chaseについては、さらに最低1ヶ月は間をあける、2年で5枚以内というルールもあります。

ReserveとPreferredについては、まだ迷っていますが、Reserveでもいいのではと思えてきています。少なくとも、年に14,667以上は使うので、55ドルの差を埋めることは可能だと思います。

また、FreedomとFreedom unlimitedは、年会費が無料でかつFreedomの5倍の上限が$3,000に増えるためそれぞれがカードを作ればいいと思いますが、Reserveにした場合プライオリティパス狙いで家族カード(年会費75ドル)を作るかを考える必要がありますが、これは不要という結論です。

今後はプライベートの旅行は海外旅行より日本国内にいきたいこと、家族で会社都合で国際線に乗る時は大抵ビジネスですし、出張の際は自分一人なので複数のプライオリティパスはいりません。

・日本帰国時は年1回会社負担で帰れるので特典航空券に頼る必要がない。

・ホテルにこだわりがなくポイント利用がお得なハイアットで問題ない。

・Costcoを結構な頻度で使う。

・そもそも年間支出がすくないため、できるだけ年会費の維持費用は抑えたい。

・外食はほとんどしない。

・Unitedのハブ空港の近くに住んでいる。